【2024年最新】最強の格闘技ランキング!格闘技経験者が徹底比較

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格闘技が好きな人であれば誰もが一度は「最強の格闘技はなんだろう?」と考えると思います。

なぜ未だ明確に最強の格闘技が決められていないのか。それはプロ格闘家は自身の専門競技を贔屓目に見てしまい、素人は訳も分からずテキトーなことを言うからです

そもそもプロ格闘家なんていう人間は自身が最強であることを疑わず常に練習に励み追い込むような生態なので、やっぱり「最強の格闘技は?」と聞かれてもそりゃ自身の専門競技を挙げますよね(というか、そうあるべきだと思います)。

そして厄介なのが素人です。
格闘技を自分自身でやったこともない、リングに立ったことすらないただ見てるだけの知ったかぶり素人が各々の理論を展開するせいで最強の格闘技論はこんなにも分かりづらくなっているのです(言い過ぎ)。

今回はそんな「最強の格闘技」について筆者が大真面目に最強ランキングをつけます。細かい条件や基準などは記載します。

とはいえ、「これを書いているお前は格闘技詳しいのか???」という声が上がりそうなので念の為少し自己紹介いたします。

筆者は格闘技歴は7年、キックボクシングと総合格闘技の経験があります。プロの方と比較すると恐れ多いですがアマチュアでの試合経験も複数回あります。(さっき激しく素人を非難したくせにお前もプロじゃないんかいと思われそうですが)
また、ジムのインストラクター経験も一応あります。
また、一応理系の大学院を出ているので「最強の格闘技はなんだ!?」みたいな途方も無い話題をロジカルに考えるのが非常に好きです!
こういう話題って大体自分がやっている格闘技を贔屓しがちなのですが、私は絶対にそんなことはしないと断言します。
本当に最強の格闘技をひいきなしで考えます。

最強の格闘技は存在しないと言われる理由とは

本題に入る前に今回のランキングの難しさについて少しだけお話しさせてください!

最強の格闘技を調べようとすると大体「そんなものは存在しない!」と出てくることが多いです。それにはしっかりと理由があるので、この章ではその難しさと、私のランキングではなぜそれをクリアできるのかをお伝えします。

格闘技の種類とルールが多様である

まず1番の理由は格闘技によってルールが違いすぎることです。
ルールが違う中で最強を決めるというのは非常に難しく、これが格闘技の最強を決めることを非常に難しくしています

キックボクシングでは数々の強豪をKOしてきた平本蓮選手が総合格闘技(MMA)デビュー戦では苦渋を飲むことになったり、総合格闘技では大活躍の朝倉未来選手がキックボクシングルールでYA-MAN選手にKOされてしまったり、ルールが変わるだけで強い選手でもあっという間に飲まれてしまいます。(平本選手は凄まじい速さでMMAに適応していますがあれは特例です)

格闘技にはキックボクシングやボクシング、空手のように打撃を主軸とした格闘技もあれば、ブラジリアン柔術、レスリングなど組み技を主軸とした格闘技もあり、その特性によってルールも全く違います。

格闘技に少し詳しい人なら分かるかもしれませんが、同じ打撃系の格闘技でも、ボクシングとキックボクシングでは距離感も全く違います。(蹴りがある分キックボクシングの方が遠い距離感になります)

このように、ルールをわけてしまうと最強を決めるのは難しくなってしまいます。

選手の体格や技術レベルによって勝敗が左右される

「そもそも最強を決める戦いに誰を代表として出すのか」によっても変わりますよね。ボクシング代表に井上尚弥選手を選び、キックボクシング代表にアマチュアの選手を選んだらそれは不公平ですよね。

また、格闘技を語る上で切っても切り離せないのが体重です。
ボクシングの軽い階級の選手と、超大柄な相撲取りを戦わせて、ボクシングと相撲どっちが最強の格闘技かを決めるっていうのも不公平ですよね。

つまり、最強の格闘技を決める上では選手の技術や体格も完全に合わせないといけないということになります。

「最強」の定義が人によって異なる

そもそも何を持って最強の格闘技と定義しますか?

「最強」という言葉の定義は人によって異なります。KO率の高さで最強を決める人もいれば、総合的な試合運びの上手さで最強を決める人もいます。また、「最強」とは、必ずしも試合に勝つことだけを意味するわけではありません。

生き延びることや護衛を最強とするならば、むしろ長距離走の方が最強と言えますし、分かりやすいダメージを与えることを最強とするならば打撃を主軸とした格闘技に分があるでしょうし、関節を壊すなどし徹底的に痛めるのであれば寝技を主軸とした格闘技が最強になります。
また1vs1なのか、複数人を想定するのかによっても違う、という人もいます

このように最強の定義が人によって違うことで、「最強の格闘技」を決めることが難しいと言われています。

しかし、筆者はこれに関しては結構明確に否定をしております。

採点基準やルールをしっかり決めておかないと後から文句を言われそうなので、次の章でしっかり説明します。

最強格闘技ランキングの採点基準とルール

基準

  • 実践的かどうか
  • 手ぶらのなんでもありルールで強いかどうか
  • 早い段階で戦闘不能にできるかどうか

ルール

  • 体格・運動神経全てが同一の素人の男性にそれぞれの競技のみを1年間練習させて試合させるものとする
  • 技術レベルは同程度とする
  • フィールドはリング

最強の格闘技ベスト10

ルールの説明が終わったところで早速ランキングに入っていきます!!1位から順番にどうぞ!!

第1位:総合格闘技(MMA)

めちゃくちゃ考えたのですが、やはり最強はMMA以外ありえません

MMA(総合格闘技)は、打撃、投げ技、寝技などあらゆる技術を駆使するため、総合的な戦闘能力が最も高いと考えられます
1年間の練習で打撃、テイクダウン、関節技・絞め技など多岐にわたる技術を習得できるため、相手に応じて柔軟に戦い方を変化させ、より早く戦闘不能に追い込むことが可能です。

ボクサーにはキックで、キックボクサーには寝技で、柔術家には打撃で、といったように、相手に合わせて常に有利なところで戦うことができます。

手ぶらで何でもありという状況においてMMAに勝てる格闘技はないと思います

実際、最強を目指す格闘家は総合格闘技に行き着く、と言うのが筆者の考えです。

第2位:ムエタイ

ムエタイは「八肢の芸術」と呼ばれ、パンチ、キック、肘打ち、膝蹴りと全身を武器に戦うため、打撃力においてMMAに次ぐ強さを持つと考えられます。

ムエタイは打撃だけでなく、首相撲という立っている状態での組み技や、相手をこかせる技術にも優れており、立った状態では本当に敵なしと言えるでしょう

首相撲・肘・膝・こかし、と近代格闘技の中でもMMAに次いで攻撃の幅も広く、寝技やレスリングの展開以外では不利な局面も少なく非常に強いと言えるでしょう。

しかし、寝技の攻防には対応できないため、MMAには劣ると判断しました。

第3位:レスリング

レスリングは組み技に特化した競技であり、テイクダウンやグラウンドコントロールの技術は非常に強力です。テイクダウンはある程度技術がないと、防ぐことが難しい上に、地面に叩きつけられただけでかなりのダメージを負います

レスリングの攻防に慣れていないと、わけもわからないうちに地面に叩きつけられています。
(筆者も初めて総合格闘技のスパーをした時になす術もなく寝かされていました)

しかし、打撃や関節技・絞め技がないため、相手を戦闘不能にするには時間がかかる可能性があるのと、打撃に対応することが難しいです。
そのため、MMAやムエタイよりも下位にランクインしました。

第4位:ブラジリアン柔術

ブラジリアン柔術は寝技に特化した競技であり、関節技や絞め技の技術は非常に高度で、打撃と違い関節を極められたその瞬間に完全に戦闘不能になる、まさに一撃必殺です

関節を壊されると一瞬です。
ここ最近のRIZINでもクレベルコイケ選手や今成選手など、決まれば一瞬で試合を終わらせる柔術家の姿を見てゾッとした人も多いと思います。

首なども絞められると自分が想像していたより本当に一瞬で意識が飛びそうになります。笑

しかし、打撃やテイクダウンの技術がないため、試合の主導権を握ることが難しく、そのため総合的な戦闘能力ではMMAやムエタイに劣ると判断しました。

第5位:キックボクシング(K-1ルール)

キックボクシングは立ち技格闘技であり、パンチとキックを組み合わせた攻撃が可能です。

打撃格闘技の中では幅も広く、非常に強い格闘技ではあるのですが、肘打ちや膝蹴りが禁止されているため、ムエタイよりも打撃の幅が狭く、総合的な戦闘能力でもMMAに劣ります。

個人的にはキックボクシングの経験が長いので、この順位なのは残念なのですが、妥当かなあと思います!
ちなみにムエタイとキックボクシングは、技に若干の違いがあるだけでほぼ同じです。(私が通っていたキックボクシングジムも実態はほぼムエタイジムでした)

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第6位:柔道

柔道は投げ技や固め技に特化した日本の伝統的な武道です。相手を投げる技術は強力で、こちらもレスリング同様、慣れていないと地面に叩きつけられるだけで相当なダメージです。

しかし、打撃や寝技での関節技・絞め技がないため、総合的な戦闘能力ではMMAやムエタイに劣ります。
さらに、柔道経験者が寝かした後の展開では柔術家によって関節を極められる展開は結構あるあるなので今回はこの順位です。

また、道着を掴んでの攻撃が主体となるため、より自由度の高い環境では不利になる可能性があります。

第7位:空道

空道は、フルコンタクト空手をベースに、投げ技や寝技も認められている格闘技です。防具を着用するため安全に練習できますが、顔面への攻撃が制限されているため、実戦的な打撃の習得という点ではムエタイやキックボクシングに劣ると考えられます。

第8位:ボクシング

ボクシングは非常に迷いました。

パンチという一点において、キックボクシングやムエタイ、空手など全ての打撃系格闘技の頂点に立つ格闘技がボクシングです

彼らの洗練されたパンチのフォームは美しさすら感じます。

近い距離でパンチのみで攻防を行うボクシングはパンチ1点においてのみは素晴らしいのですが、なんでもありとなるとキックで敗北してしまうと考え、この順位です。

第9位:日本拳法

日本拳法は、パンチ、キック、投げ技、関節技などを防具を着用して行う格闘技です。防具があるため安全に練習できますが、顔面への攻撃が制限されており、打撃の威力や実戦性という点ではムエタイやキックボクシングに劣ると考えられます。

第10位:伝統派空手

伝統派空手は、形(型)稽古を重視し、精神修養や礼儀作法を学ぶ側面が強い武道です。組手は寸止めが基本であり、顔面への攻撃も制限されているため、実戦的な戦闘能力という点では他の格闘技に劣ると判断しました。

なぜこれらの格闘技が最強ランキングトップ10なのか


トップ10までご紹介したものの、どんな意図でそれらをトップ10にしたのかなど私の考えを記載させていただきます。

実践格闘技以外は論外

これだけは声を大きくして言いたいのですが、基本的にスパーリングや組手などを行わない、いわゆる型だけの格闘技は強くないです。絶対にです。

何もしていない一般人よりはそりゃ流石に強いと思いますが、しっかりスパーリングをして実際に相手と対峙して競い合う格闘技と比較すると本当に弱いです。
私キックボクシングのジムのインストラクターもやっていたのですが、型だけの格闘技をしていた人はスパーリングめちゃくちゃ弱かったです。

でもこれは当然の話です。「実際に自分を傷つけようとする相手と対峙し、恐怖や痛みと闘い、相手の攻撃を防ぎながら自分の攻撃を当てる」という経験をしていない人が、その経験をしている人に勝てるはずがないです

なので、今回は型を主軸とする空手などは完全に排除しています。

「なんでも出来る」が格闘技においては最強

そして結局は技の種類が多い格闘技がやはり強いです。格闘技の基本は相手が嫌がることを徹底して行うことです

キックボクシングに挑戦するボクサーはローキックで倒れ、総合格闘技に挑戦するキックボクサーはレスリングと寝技で負けます

これはれっきとした事実で、基本的に余程のことがない限りは覆りません。(たまにひっくり返すすごい人はいますが)。

ランキング外の格闘技について

今回ランキングには入れなかった格闘技についても触れます。なぜ入らなかったのかもご説明いたします。

テコンドー

テコンドーも強いとは思うのですが、ルール上ポイントを取っていくことが推奨される競技です。
今回の条件の「戦闘不能にすること」を目的に考えると少しズレるかなと思います。

ハイキックなどに慣れていない素人が相手の場合は圧倒的に強いと思いますが…。

ジークンドー

う〜〜ん、スパーリングや試合の映像を見たことないのでなんとも言えないんですよね〜〜

石井東吾さんなどすごい人はいると思うのですが、今回はそういった熟練者を引き合いに出す議題ではないので、総合的に見てランク外としました。

合気道

最強を決める意味では論外だと思います。

武道として精神性を鍛えるならアリです。肉体的に強くなりたいと考えているのに合気道を習うのはマジで時間の無駄です。

まとめ:最強の格闘技は総合格闘技(MMA)だが、自分の目的に合わせて選ぼう

まとめると、やはり最強の格闘技は総合格闘技(MMA)です

しかし、必ずしも自分が格闘技を始める際に最強の格闘技をしないといけないわけではないので、この章であなたに合った格闘技に選び方をお話しします!

格闘技を選ぶ際のポイント

選ぶポイントは色々あると思うのですが、私は個人的には「続けやすさ」を重要視するべきだと考えています。

格闘技はもちろん生まれ持った才能やセンスもありますが、基本的にはとにかく継続していくことが何より大事です。いろんな人をジムで見てきましたが強くなる人の共通点は非常にシンプルで、真面目に継続的に通っていることです

ってことでまず最優先にするべきは「ジムが家から近いかどうか」が最も重要です!!!

冗談みたいですが、格闘技経験者に聞いたら割とみんなそう言うと思います。笑

格闘技を始める上での注意点

別に注意点などはないですが、先に言っておくと、格闘技は想像以上に楽しく、想像以上に地味です。

華やかなリングでの試合と比較すると、普段の練習は非常に地味です。ひたすらシャドーし、サンドバックを叩き、組みの練習であれば男同士でひたすらもみくちゃになります。

そういった練習を淡々と継続することで、強くなっていきます。

しかし本当に楽しいです。日常では味わえないドキドキ感や、新しい技を練習したり頭を使って試合を組み立てたり、本当に楽しいです。

そして格闘技観戦も今までとは違った見方ができ、観戦も今まで以上に楽しくなります。

これだけは言えますが、今迷っているのであれば絶対に始めた方が良いです。

FAQ:よくある質問

僕が周囲からよく聞かれる質問をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

格闘技を始めるのに年齢は関係ありますか?

綺麗事を言うつもりはないので正直に書きますが、プロ選手としてやっていくのであればもちろん年齢は関係あります。早めにやっておくに越したことはありません。最低でも20代までには何かしらの格闘技をやっておきたいですね。
30歳手前などで初めて格闘技に触れ、タイトルマッチまでたどり着く人ならいますね。

しかし、そこまで考えておらず、普通に格闘技を始めて、体を動かし、強くなりたい!ということであれば年齢は全く関係ありません。

というか、私の感覚だとある程度年齢を重ねた人の方が継続して通う方が多く、上達して試合に出る方が多いイメージがあります。そもそも何かを始めるのに遅いことなんてないので、ぜひいくつになっても挑戦して欲しいです。

女性でも格闘技を習えますか?

当たり前です!というか今女性で格闘技している方非常に多いですよ!ジムの体験とかいってみるとわかると思うのですが女性だらけです。

これは結構裏話なのですが、今の世の中、プロとかガチで練習する人向けにジムを作っても売り上げが立たずジムの経営が難しいんですよね
だから割とどこのジムもフィットネスとして女性向けに展開しているところが多いです。

女性の会員本当に多いので、ぜひ女性で迷っている方もチャレンジしてみてください!

格闘技を習うと強くなれますか?

強いの定義を何にするかにもよりますが、まず間違いなく精神的・肉体的に強くはなります

僕が格闘技を最も強くなったことを体感したのは、初めてスパーリングをした後と、初めて試合に出た後でした。

普通に日常生活を送っていると、明確に自分を殴ったり蹴ったりしようとする人と対峙する機会ってほとんどないじゃないですか(私みたいに真面目に生きている人だと喧嘩もしたことないのでなおさらない)。
ましてや試合に出ると、その殴り合いを多い時には100人を超える人の見る前でするわけですからもうあの経験をした後はいっとき怖いものなんてなくなります。

複数人の前でリングに立ち殴り合いをしたことがあるんだぞ俺は!と思えば大抵のことは怖くなくなります。

私の場合はそういった精神的な強さの方が今でも心に残っています。

格闘技を習うと危険ですか?

まあ危険が全くないとは言い切れないですが、個人的にはサッカーなどの接触系のスポーツの方が危ない気はしています。

格闘技の場合は、蹴られたり殴られたりすることを前提で、守りの練習などもするので、フィットネスの範囲でトレーニングをしていて大怪我をする人は割と珍しいと思います。

もちろん、試合に出る人などで毎日激しくスパーリングなどしていれば怪我はつきものになってきますので、そういう方は例外ですが、今から始める方などはそこまで心配しなくて良いと思います。

まとめ

ということで、長く書きましたが私が思う最強の格闘技はMMA(総合格闘技)です。純粋に強さを求めて格闘技を始める方はぜひ参考にしてください!

もし格闘技を始めるか迷っている方がいたら、個人的にはやはりスパーリングなどがある、キックボクシングやムエタイ、ボクシングなどをおすすめします。
強くなれるというのも理由の一つなのですが、やっぱりスパーリングなどがある方が競技として楽しいですからね。

そして最後に補足ですが、今回のランキングなど含めて私の1個人としての感想になります。私はやはり強さの真髄は「いかに相手と対峙して試合経験をこなしたか」が重要と考えていますが、もしかすると型をしっかりこなす方が強くなる!と考える人もいるかもしれません。
強さの定義も人それぞれなので、あくまでの私の意見として受け取ってください!

そしてスパーや組手のいない格闘技を見下しているわけでもありません。すべての競技に良さがあり、それを練習する人の意思が存在します。そこにはリスペクトを持っています。

ぜひこの記事を読んでいる方もジムに行ってそんな人たちと「最強の格闘技は何か!?」という話をしてみてください!

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コメント

  1. ゆんぼー より:

    フルコンタクト空手、極真空手が入ってなかったのが意外でした。

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