格闘技をすればテストステロンは増えます。経験者が論文を交えて解説します。

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「男らしさ」の象徴とも言われるテストステロン。
テストステロンは、筋肉増強、精力増強、自信向上などに効果があり、まさに男としての強さを司どるホルモンです。
さらにテストステロンは一部では「モテホルモン」とも呼ばれ、テストステロンが多く分泌される男性は異性からも魅力的に見え、「テストステロンを多く分泌して男らしくなりたい!」と考える人も多いでしょう。

一般的にテストステロンは筋力トレーニングや睡眠、良質な食事によって生成されると言われています。
特に最近では筋トレのブームもあり、筋トレや自分磨きなどを行いテストステロンを増やすことで、女性にモテて自信にも繋がり、豊かな人生を歩もうとする男性が多く見られます。

そこで私が強くおすすめするのが、格闘技です。
格闘技は現在の社会において、物理的な闘争をすることができる限られた手段であり、テストステロンを増やすのに非常に効果的な方法の一つであることが、様々な研究で示されています。
私自身格闘技を経験してきて、身を持って感じています

この記事では、テストステロンとは何か、その役割、そして格闘技がどのようにテストステロンに影響を与えるのかを、私自身の経験と論文を参考にしながら解説します。
この記事を読めば、あなたも格闘技でテストステロンをアップさせ、男としての魅力を高めることができるはずです。

男らしさの象徴「テストステロン」とは?

テストステロンは、男性ホルモンの一種で、主に精巣で作られます。
筋肉や骨の成長、体毛の増加、声変わりなど、男性特有の身体的特徴の発現に関与しています

また、精神面にも影響を与え、意欲や自信、集中力などを高める効果があります。
テストステロンは、男性にとって非常に重要なホルモンですが、20代をピークに徐々に減少していきます。

テストステロンの役割

テストステロンは、男性の身体にとって様々な役割を担っています。

主な身体的な役割

    • 筋肉増強:筋肉のタンパク質合成を促進し、筋力や筋量を増やす。
    • 骨格強化:骨密度を高め、骨を強くする。
    • 精力増強:性欲を高め、勃起機能を改善する。
    • 免疫力向上:免疫細胞の働きを活性化し、免疫力を高める。

主な精神的な役割

  • 自信向上:精神的な安定をもたらし、自信を高める。
  • 集中力向上:集中力を高め、記憶力を改善する。
  • モチベーション向上:意欲を高め、行動力を促進する。
  • ストレス軽減:ストレスホルモンの分泌を抑え、リラックス効果を高める。

これらの効果から、テストステロンは「モテホルモン」とも言われています。

なぜテストステロンの分泌に格闘技を勧めるのか

前置きが長くなりましたが、ここで本題に入ります。
筆者はテストステロンを分泌させる上で格闘技を強く推奨しております。

その理由は非常にシンプルです。
最も男としての闘争に近い競技だからです

https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/52733/files/A34552.pdf

Wingfield, Hegner, Dufty & Ball (1990)は、様々な種類の鳥類の血中テストステロンの変動と繁殖行動、そしてそれに伴う攻撃行動の関連から、繁殖期に他のオスから挑戦された時に血中テストステロン値が上昇し、攻撃が促進されるというチャレンジ仮説を提唱した。この仮説では、これまでの先行研究で示されていたテストステロンが攻撃行動を促進するという因果関係に加え、他個体と争う場面に直面するとテストステロンの分泌が増加するという逆の因果関係も存在することが示唆されている。
(中略)
霊長類(Cavigelli& Pereira, 2000; Muller & Wrangham, 2004; Rose, Gordon, & Bernstein, 1972)など様々な種にも当てはまることが示されている。
※1

以上の論文では、つまり他個体と争う場面に直面するとテストステロンの分泌が増加することを示唆しています
格闘技は現在の社会においてヒト同士が物理的に闘争を行う限られた手段の1つであり、これが私が格闘技をおすすめする大きな理由です。

もちろん、純粋に運動として筋肉への刺激などでテストステロンを増加させるという効果もあるのですが、それ以上に闘争によるアドレナリンやテストステロンへの影響が大きいと個人的には考えています。

格闘技がテストステロンに与える影響


https://science.srad.jp/story/08/10/29/0735240/

実際に、格闘技トレーニングがテストステロンに与える影響を調べた研究があります。

そもそも空手や柔道、レスリング、相撲などの格闘技を行った後にテストステロン値が上昇することがポーランドの研究によってわかっています。(※2)
Changes in the Hormonal Profile of Athletes following a Combat Sports Performance

また、テストステロンは先ほども述べたように激しい競争後の勝利によって上昇し、反対に敗北によって減少するという研究結果もあります。(※3)
Testosterone release and social context: when it occurs and why

格闘技は究極の闘争です。
試合に出たことがあると分かるのですが、格闘技での負けは「敵対する男と殴り合って生物的に負けた」というこれ以上ないほどの悔しさを味わいます
だからこそ逆に勝利した時は半端じゃなく気持ちが良いです。おそらくあの瞬間にテストステロンが分泌されているのだと思います。

結論、論文でも実体験でも格闘技を行うことでテストステロンの分泌が活発化するのは間違いないと考えます。

おすすめの格闘技

ここでテストステロンを増やすためにおすすめの格闘技を紹介します。
一応3つ紹介するのですが、個人的には正直相手との勝負が存在する格闘技であればなんでもいいと思っています。
つまり組み手やスパーリングが存在しない格闘技は避けた方がいい、ということです。

キックボクシング

キックボクシングは、パンチとキックを組み合わせた、全身運動です。心拍数を上げるだけでなく、筋肉にも大きな負荷をかけるため、テストステロンの分泌を効果的に促進します。

ブラジリアン柔術

ブラジリアン柔術は、寝技中心の格闘技ですが、全身の筋肉を使うため、筋力アップに効果的です。また、相手との攻防の中で、闘争本能が刺激され、テストステロンの分泌が促進されます。

MMA(総合格闘技)

MMAは、打撃、投げ技、寝技など、様々な技術を組み合わせた格闘技です。全身運動であり、筋肉への負荷も大きいため、テストステロンの分泌を促進する効果が期待できます。

俺はとりあえず強くなりたいんだ!という方はこちらの記事も参考にしてください

テストステロンを上げる生活習慣

格闘技トレーニングに加えて、日々の生活習慣を見直すことも、テストステロンを増やすためには重要です。

食事

  • タンパク質を積極的に摂取する:肉、魚、卵、大豆製品など、タンパク質を多く含む食品を積極的に摂取しましょう。タンパク質は、筋肉の成長や修復に欠かせない栄養素です。
  • 亜鉛を多く含む食品を摂取する:牡蠣、牛肉、ナッツ類など、亜鉛を多く含む食品を摂取しましょう。亜鉛は、テストステロンの合成に必要不可欠なミネラルです
  • ビタミンDを摂取する:鮭、マグロ、卵黄など、ビタミンDを多く含む食品を摂取しましょう。ビタミンDは、テストステロンの分泌を促進する効果があります。

睡眠

軽視されがちですが、睡眠はテストステロンにとって非常に重要です。
テストステロンのみならず、筋肉を生成する上でも非常に重要なのでせっかく格闘技をしても睡眠時間が短いと効果も半減です。

7時間~8時間の睡眠時間を確保しましょう。睡眠不足は、ホルモンバランスを乱し、テストステロンの分泌を低下させます。

また、寝る前にスマホやパソコンを見るのを避け、リラックスできる環境で眠り睡眠の質も気をつけましょう。

ストレス管理

ストレス管理に関してはどうしても難しいのですが、趣味やリラックスできる活動を取り入れ、ストレスを解消しましょう。

ストレスは、コルチゾールというストレスホルモンの分泌を促し、テストステロンの分泌を抑制します。
格闘技はストレス解消の意味でも大きな効果を持ちます。

まとめ


この記事では、テストステロンとは何か、その役割、そして格闘技がどのようにテストステロンに影響を与えるのかを、論文を参考にしながら解説しました。

テストステロンは、男性にとって非常に重要なホルモンです。

格闘技や生活習慣の改善を通して、テストステロンを増やし、男としての魅力を高めていきましょう。

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