「格闘技をやっている人は怖い」「自分には向いていない」そんなイメージはありませんか?
しかし、実際には格闘技経験者は、礼儀正しく、向上心があり、精神的に強い人が多いです。
この記事では格闘技をやっている人の性格を、格闘技ジムでトレーナーをしていた筆者が徹底解説します。
格闘技を長く続けている人や、強くなる人・向いている人の特徴の話もできればと思います。
この記事を読めば、格闘技をやっている人の意外な共通点や、それぞれの格闘技によって異なる性格の特徴、さらには格闘技が性格に与える影響まで、深く理解できるはずです。
格闘技経験者の性格:7つの共通点と意外なギャップ
格闘技の種類やレベルに関わらず、格闘技をやっている人には、以下のような共通点が見られます。
1-1. 精神的にタフで忍耐強い
格闘技は、肉体的な強さだけでなく、精神的な強さも必要とされるスポーツです。厳しいトレーニングや試合でのプレッシャーに打ち勝つためには、強い精神力が不可欠です。
K-1の武尊選手など多くの選手が、試合前のインタビューで、プレッシャーやその乗り越え方について語っています。
1-2. 礼儀正しく、相手への敬意を忘れない
格闘技は、礼節を重んじる武道としての側面も持っています。相手への敬意や感謝の気持ちを忘れず、礼儀正しい態度を心がけることが重要視されます。
実際にジムに行けば雰囲気がわかるのですが、スパーリングなどで形式上ではあるものの拳を交えるからこそ、リング外ではお互い気を使って礼儀正しく接する方が非常に多いです。
1-3. 向上心が高く、努力を惜しまない
格闘技だけではないですが、個人競技は特に常に自分自身に挑戦し、成長していくスポーツです。
現状に満足せず、常に上を目指して努力する向上心は、格闘技をやっている人の大きな特徴です。
例えば、総合格闘家の朝倉未来選手は、自身のYouTubeチャンネルで「常に強くなりたいと思っている」と語っています。
1-4. 冷静沈着で状況判断能力が高い
試合中、パニックに陥ったり感情的になったりすると、冷静な判断ができなくなり、相手に隙を与えてしまいます。
格闘技をやっている人は、どんな状況でも冷静さを保ち、状況を客観的に判断する能力に長けています。
例えば、レスリング選手の吉田沙保里さんは、オリンピックの試合で常に冷静さを保ち、金メダルを獲得しました。
1-5. 堂々としており、多少のことで慌てない。
格闘技は、他の競技と比較しても「お互いに傷つけあうことを目的とする」という点で非常に特殊です。
「人が見ている前でリングという狭い空間で殴り合う」という行為は日常生活で絶対に経験することのない特殊な環境です。そんな環境を常日頃から経験している人は堂々として多少のことでは慌てない方が多いです。
また、自分に自信もあるたえ堂々としている方が非常に多いです。
1-6. ストイックで自己管理能力が高い
格闘技は、体作りや減量など、厳しい自己管理が求められます。そのため、格闘技をやっている人は、ストイックで自己管理能力が高い傾向にあります。
日々の食事やトレーニングを徹底的に管理し、常にベストコンディションを維持しています。
1-7. 意外な一面:優しい、繊細、ユーモアがある
格闘技をやっている人は、怖い、荒っぽいというイメージを持たれることもありますが、実際には、優しい、繊細、ユーモアがあるなど、意外な一面を持っている人が多いです。
例えば、総合格闘家の青木真也選手は、試合で見せるアグレッシブな姿とは裏腹に、普段は穏やかでユーモアのある性格で知られています。
格闘技の種類別の性格傾向を徹底分析
格闘技の種類によって、求められる能力や技術が異なるため、それぞれの格闘技をやっている人には、ある程度の性格傾向が見られます。
2-1. 打撃系:攻撃的、負けず嫌い、自信家…?
打撃系格闘技(ボクシング・キックボクシング・ムエタイ)は、パンチやキックなどの打撃技を駆使して戦う格闘技です。
あくまで超主観ですが、これらの格闘技をやっている人は、一般的に以下のような性格傾向があります。
- 攻撃的:積極的に攻める姿勢が求められるため、攻撃的な性格の人が多い傾向にあります。
- 自信家:自分の実力に自信があり、それをアピールすることに抵抗がない人が多いです。
打撃系格闘技の中でもボクシングはスポーツマンっぽい方が多く、逆にキックボクシングはちょっと荒っぽい方が多いですね。
これは競技性からきていると思います。ボクシングの方がより競技的でスポーツとしての側面が強いのですが、キックボクシングはK-1での会見のイメージなどもあり若干ヤンキーっぽい人が集まりやすい傾向があると思います。
とはいえ、結局ちゃんと続けられる人は全員スポーツマンっぽくなっていきますね。
2-2. 組技系:冷静沈着、分析的、オタク気質がある…?
組技系格闘技(ブラジリアン柔術など)は、相手と組み合って投げたり、関節技や絞め技を仕掛けて勝敗を決める格闘技です。これらの格闘技をやっている人は、一般的に以下のような性格傾向があります。
- 冷静沈着:相手の動きを読み、冷静に技を仕掛けることが重要となるため、冷静沈着な性格の人が多い傾向にあります。
- 分析的:相手の弱点を見抜き、効果的な戦略を立てることが求められるため、分析的な思考を持つ人が多いです。
- オタク気質:寝技は座学的な要素が強く格闘技オタク気質の人が多いです。
打撃格闘技をしている方と比較して、圧倒的に冷静でオタク気質っぽい人が多いのが柔術系の人ですね。
これも競技性が理由です。
柔術系はとにかく覚えることが多いんですよ。
練習も男同士でもみくちゃになって行い、ひたすら技を覚え手札を増やし、それを状況に応じて判断しながら出していく、という競技です。
僕が会ってきた柔術好きはとにかく格闘技オタクでしたね。
打撃系の格闘技ジムでよく見るような、ちょっとヤンキーっぽい人っていうよりは純粋に格闘技が好きで好きでたまらなく、技を覚えることにずっと時間を使うみたいな人が多かった印象です!
2-3. 総合格闘技:多面的、柔軟性がある、アグレッシブ…?
総合格闘技(MMA)は、打撃、投げ技、寝技など、様々な技術を駆使して戦う格闘技です。MMAをやっている人は、一般的に以下のような性格傾向があります。
- 多面的:打撃、投げ技、寝技など、様々な技術を習得する必要があるため、多面的な能力を持つ人が多い傾向にあります。
- 柔軟性がある:状況に応じて戦い方を変える柔軟性が必要です。
- 向上心が高い:常に新しい技術を学び、進化し続ける意欲が求められます。
総合格闘技をやっている人は向上心というか「とにかく強くなりたい」「格闘技をもっと極めたい」といったように、何かを突き詰める人が多いですね。
多くの格闘技経験者は、生物的な強さを求めていくと必ず全員総合格闘技に行き着くんですよ(笑)
「自分の行なっている格闘技もいいが、なんでもありで強くなりたい!」「もっといろんな技を覚えていきたい!」と考え、多くのキックボクサーや空手家、柔術家が総合格闘技に行き着きます。
だからこそ総合格闘技を行なっている人は現状満足せず向上心がある人が多いですね。
2-4. あなたに合う格闘技は?性格診断チェックリスト
以下のチェックリストで、あなたの性格に合う格闘技を見つけてみましょう。
積極的に攻めたい! → ボクシング、キックボクシング、ムエタイ
冷静に戦略を練りたい! → 柔道、レスリング、ブラジリアン柔術
オールラウンドに強くなりたい! → 総合格闘技
格闘技が性格に与える影響:良い変化と注意点
格闘技は、性格形成にも大きな影響を与えます。ここでは、格闘技が性格に与える良い影響と注意点について解説します。
3-1. ポジティブな影響:自信、積極性、ストレス解消、集中力向上
格闘技を通して、以下のようなポジティブな変化が期待できます。
自信がつく:厳しいトレーニングを乗り越え、試合で勝利を収めることで、自分に自信を持つことができます。
積極的になる:積極的に行動し、困難な状況にも立ち向かう勇気が身につきます。
ストレス解消になる:体を動かすことで、ストレスを解消することができます。
3-2. 注意点:攻撃性の増加?感情のコントロール方法
格闘技を習うことで、攻撃性が増すのではないかという心配をする人もいるかもしれません。しかし、格闘技はルールの中で行われるスポーツであり、むやみに攻撃性を発揮することはありません。
むしろ、格闘技を通して感情のコントロールを学ぶことができます。試合中、冷静さを保ち、感情に流されずに戦うことは、日常生活でも役立つスキルです。
3-3. 格闘技を通して得られる人間的成長
格闘技は、肉体的な強さだけでなく、精神的な強さ、礼儀正しさ、向上心、冷静さ、忍耐強さなど、様々な面で人を成長させることができます。
格闘技を通して、自分自身と向き合い、課題を克服していく中で、人間として大きく成長できるでしょう。
格闘技と恋愛:格闘技をしているとモテる?相手としてどう?
格闘技をやっている男性はモテるのか??
私の主観ですが、人によっては反応が良い!しかしあまり自分から言わない方がいい!が回答です!笑
その鍛え上げられた肉体や精神的な強さから、魅力的に見える人も多いでしょう。
しかし、ただでさえ格闘技は少し怖いイメージが強いので、あんまり自分から積極的にいうのは辞めましょう。イキリだと思われてしまいます。
あくまでも趣味などを聞かれた際に「あ、はい。一応格闘技を少し…。」くらいの温度感で謙虚に言いましょう!
恋愛対象として見たときに、格闘技経験者は、目標に向かって努力する姿勢や、困難に立ち向かう強さから、一途で情熱的な人が多い傾向にあります。また、仲間を大切にすることから、思いやりがあり、尽くすタイプの人も多いようです!
格闘技を始めるあなたへ:向いている性格や向いていない性格
格闘技に興味はあるけれど、始めるのに不安を感じている人もいるかもしれません。ここでは、格闘技に向いている人や向いていない人の性格について紹介します。
5-1. 向いている性格:こんな性格の人は強くなります!
私がジムでトレーナーとして働いていた時、以下の性格の人は強くなっていましたし、性格的に向いているなと思っていました。
- 継続力がある人
- 地味な練習でも自分と向き合い続けられる人
- 人に気軽に質問ができる人
特に重要なのが1番上と2番目です。
プロの世界は才能などももちろん絡んでくると思いますが、アマチュアレベルで話すと格闘技が強くなる人ってとにかくちゃんと練習を続ける人なんですよ。
もうこれしかないですね。
格闘技はある程度強くなってスパーリングができるようになるまではひたすら地味な練習を続け、フォームなどを確認し、自分自身に向き合い続けなければいけません。
ヤンキーとかがすぐ辞めちゃう理由がこれです。
これをしっかりできる人はまず間違いなく強くなります。
私がジムで働いていた時は、下手なうちからすぐスパーリングしたがるような攻撃的な人は上手くならずにすぐに辞め、逆にフィットネス目的で来ているようなおとなしそうなサラリーマンなどが継続的に通いメキメキと強くなり試合に出るようになるのを何度も何度も見てきました。
5-2. こんな性格の人は向いていない!
さっき話したこととほぼ逆になるのですが、以下のような人は向いていないので他のスポーツをお勧めします
- とにかく早く目立つことをしたい
- 自分には格闘技の才能があると思う(1回もやったことはないが)
- 飽き性
上記のような人は、すぐにスパーリングをしたがって、怪我をしたり自分が想像していたより弱いことにショックを受けたりしてすぐ辞めます。
とにかく継続することで強くなっていく格闘技においてあまり向いていないと思うので辞めた方がいいです。
ブレイキングダウンなどで、強いけど態度悪いように写っている人もおそらく継続してかなり練習していますよ。
5-3. 格闘技は怖い人が多い?
格闘技のイメージから、怖い人が多いと感じるかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。格闘技ジムには、老若男女問わず、様々な人が集まっています。
基本的に不良っぽい人はすぐやめていくので、残っている人はちゃんと競技として格闘技をしているスポーツマンが多いです。
分からないことや練習に関して質問すれば喜んで答えてくれます。
格闘技をしている人は基本的にみんな格闘技オタクなので、色々教えてくれますよ!
また、厳しい練習を共にすることで、仲間意識が芽生え、互いに高め合うことができるでしょう。
まとめ
結論、格闘技をやっている人は全然怖くはないです!
きつい練習や、人前で殴り合うという特殊な経験をしているので、少し怖く見えますがそんなことはありません。
基本的には継続して地味な練習をすることができるような人が強くなっていきます。
もし気になっていればあなたも始めてみてください!
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